【理科】採集した鉱物を調べよう!〔地域学習 ICT活用授業〕
11月1~2日にかけて、和久観音山鉱山跡(石川町)で採集した鉱物について、その種類や特徴について調べる授業を行いました。
和久観音山鉱山跡 見学・採集の様子についてはこちら
和久観音山鉱山跡では、生徒たちがたくさんの鉱物を採集していました。これらの鉱物はどのようなものなのでしょうか?
そもそも鉱物とは何か?
鉱物が何かを調べる前に、そもそも鉱物とは何か?についての学習です。本校では教育課程に地学系の科目がないため、生徒たちが最後に鉱物についてのまとまった学習をしたのは、中学1年生のときです。
(すっかり知識が抜けているかもしれない)生徒たちに、あらためて講義をしました。担当は、本校の理科主任の三浦先生です。丁寧に教材研究がなされたプレゼン教材でした。
講義内容より抜粋
・ 日本列島はプレート上の立地から火山が多く、火成岩を観察できる
・ 石川地域で採取できる火成岩は、主に深成岩である
・ 和久観音山鉱山跡では主に深成岩のうち、花崗岩を採取できる
・ 花崗岩の中には、大きく成長した鉱物が見られる
➡ とくに大きく成長した鉱物が見られる岩石がペグマタイト
・ 石川地域のペグマタイト花崗岩で観察できる主な鉱物は次の通り
長石 石英(一部、水晶化)雲母(白が多い)ざくろ石 電気石
ICT機器を活用して鉱物について調べよう!
続いて、タブレットを用いて自分で採取した鉱物をあらためて観察し、レポートを作成します。今回のレポート作成に用いた主な環境は次の通り。
2年生 機 材 dynabook K50(デタッチャブルPC)
アプリ google jamboard、classroom、chrome
3年生 機 材 iPad(無印 第8世代)
アプリ google slides、classroom、chrome
生徒たちは、自分で採取した鉱物を撮影し、レポートを作成していきます。鉱物の撮影に苦労する生徒、自分の採取した鉱物が何か検索するする生徒。一生懸命に取り組みます。
2、3年生の選択理科は、2時間連続の授業ではあるのですが、目一杯時間をかけてもまとめ終わらない生徒もいました。
終わらない生徒は持ち帰っての作業となってしまいましたが、ウェブ上での作業のため、インターネット環境と端末があれば、どこでも続きの作業ができますね。提出期限は来週の月曜日。三連休を利用してじっくりまとめてほしいですね。
石川町の鉱物に関する授業を通して
今年度は、2、3年生の選択理科の授業を活用して、石川町の鉱物に関する授業を展開してきました。
5-6月 石川町立歴史民俗資料館の見学
10月 和久観音山鉱山跡の見学・鉱物の採取
11月 採取鉱物のレポート作成
これらの授業を通して、生徒たちだけでなく、私たち教員も石川地域の鉱物についての理解を深め、石川町で学び教える魅力を強く感じることができました。
今後も石川町の魅力的な地域資源である鉱物を教材として活用する取組を進めていきます。
授業後の生徒たちは
今回の授業を通して自分たちが採取した岩石の種類と特徴を学んだ生徒たちは、その希少さを理解して、鉱物を大切に袋に入れて持ち帰りました。
石川町で楽しく学んだという記憶を鉱物と一緒に大切にして欲しいですね。