【高1地域創造探究】自治センターから学ぼう!〜自治センター見学編!〜
9月15日(金)、この日は待ちに待った自治センター見学日でした!
生徒たちは、自治センターでの体験活動に向け、ジャージに着替えて準備万端!
「楽しみだな〜」と自治センター見学を楽しみにしている生徒や、「うわ!なんか緊張してきた」と地域の方との活動を前に緊張している生徒など、期待と緊張が混じったような様子でした。
いよいよ自治センターでの活動スタートです!
※自治センターに行く前の事前準備の様子は、前回の投稿にて紹介しています!
https://note.com/preview/ne5aa49c4f2db?prev_access_key=f94f84ab20e42f6bc64156fa248b0b5d
自治センターでの体験スタート!
生徒たちは6つのグループに分かれ、それぞれの自治センターで体験活動を行いました。
以下に、各自治センターでどんな活動を行ったかを紹介していきます!
<粘土細工で干支のうさぎをつくってみよう!@石川自治センター>
ものづくりを中心に地域活動を行う石川自治センターを訪問した生徒たちは、粘土教室の先生と教え子さんに混ざりながら、うさぎ作りを体験しました。
生徒一人一人に先生と教え子さんが回ってくださり、生徒たちに実際に作ってみせたり、アドバイスをしてくださりました。
生徒たちは教えてもらいながら、爪楊枝を使って小さな丸められた粘土から花を作ったり、粘土の形を手で整えながらうさぎの形を作りました。
生徒たちは細かい作業にも、集中し熱心に取り組んでいました。
先生方と教え子さんが生徒たちの側についてくださったことで、生徒も積極的に質問ができ、楽しく交流することができた様子でした。
<楽しく健康に!ピンポン体操にチャレンジ!@沢田自治センター>
高齢者の単身世帯へ傾聴訪問をしていたボランティアの方々が「自分たちも健康でいたい」と始めたピンポン体操には、卓球部に所属する生徒が多く参加しました。
普段からピンポン体操に参加している地域の方々にもお集まりいただき、まずはストレッチをしてから、いよいよピンポン体操の始まりです。
ピンポンでは生徒vs地域の方のシングル、生徒2名vs地域の方2名でのダブルス、生徒と地域の方でペアを組んだダブルスと、形を変えて行われました。
最初は緊張していた生徒たちも、ピンポンを通して徐々に地域の方との交流もでき、中には白熱する試合もあり、一緒にスポーツを楽しむ姿が印象的でした。
<自分のやりたいこと探し!@cafe comodo:野木沢自治センター>
子育て世代のお母さん方の声から生まれたcafe comodoでは、自治センター長主催の「やりたいことワークショップ」を行いました。
生徒たちはcafe comodoの名物ドリンクのカフェラテやクリームソーダなどの飲み物を飲みながら、ワークショップがスタート!最初は緊張していた生徒も、おいしい飲み物のおかげで徐々にリラックスした雰囲気になっていきました。
ワークショップでは「自分にできること」「自分がやりたいこと」「地域にあったらいいなと思うもの」を付せんに書き出しました。
生徒たちは、「自分にできること」として、「パソコンが使える」「数学ができる」ことを挙げていきました。それを見たセンター長から「自分にできることって、実は小学生とか年下の子には教えられるんじゃない?」声をかけられた生徒がいました。ワークショップを通じて、自分の「できること」が他者にとって役に立つことだと気づくきっかけになったかもしれません。
ワークショップに対して「難しい」「緊張する」と感じていた生徒も、cafe comodoで体験したワークショップを通して、「ワークショップって楽しいんだ!」「アイデア出せた!」と自信に繋がったのではないでしょうか。
<石ころアート体験会!@山橋自治センター>
石ころアート教室では、石ころアートの先生にきていただき、石ころアートが始まった経緯や作品の紹介をして頂きました。
生徒たちは、自治センターの方が用意してくれたいろんな形の石を手に取りながら、自分の絵を描く石を決めました。
次に鉛筆を使って、石に絵の下書きを描きます。中には「これは鳩の形の石だ!」と石の形からどんな絵を描くかを決めている生徒もいました。
石全体に色が塗られた作品や、石の形や模様が活かされた作品、カメはカメでも「下が気になるカメ」といったユニークなタイトルが付けられた作品など、どれも生徒のセンスが光っており、自治センターの方や教室の先生にも褒めていただきました。
山橋自治センターに向かう道中に大きな岩石アートがあるのですが、行きの時には興味がなさそうだった生徒も、帰りの時にはバスの中から岩石アートの写真を撮っていました。体験活動を通して、地域への興味が高まった様子が見受けられました。
<母畑の伝統盆踊りを体験してみよう!@母畑自治センター>
参加者の高齢化によりお祭りは実施できなくなってしまいましたが、「伝統の盆踊りを守りたい」という思いで始まった盆踊りのおさらい会には、「地元の盆踊りと、母畑の盆踊りの違いを知りたい」「太鼓を叩きたい」という生徒たちが参加していました。
まず、生徒たちは「太鼓」「笛」「踊り」から自分がやってみたい活動を選びました。
地域の方々が生徒一人一人に対して、太鼓の叩き方、笛の吹き方、踊り方を丁寧に教えてくださり、生徒たちは見よう見まねで短時間の中で一生懸命練習しました。
地域の方から「筋がいいね!」「たいしたもんだ!」など声をかけられ、生徒たちも嬉しそうにしていました。
帰りの際には生徒たちが「校内の学年発表では、みんなで母畑盆踊りを発表したいな」と話していました。地域の方に教えてもらった母畑盆踊りを、生徒たちが踊る姿を見れる日が楽しみです!
<コミュニティ菜園の収穫をしてみよう!@中谷自治センター>
現在、高齢化を背景に、農業の担い手がいなくなり、農地が荒地になってしまう耕作放棄地が増えていることが地域の課題になっています。その耕作放棄地を活用することから始まった「なかたにふれあい農園」ではトマト、ナス、ピーマンなどを栽培しています。
中谷自治センターには「家族が農業を営んでいるからもっと学びたい」など、農業に興味がある生徒が多く集まりました。
生徒たちは収穫した野菜を見て、「ナスがめっちゃ長い!!」と驚いていたり、「赤いピーマンってパプリカと違うんですか?」と積極的に地域の方に話しかけていた姿が印象的でした。
また、野菜を収穫した後には彩りが鮮やかなカプレーゼを調理し、みんなで試食しました。新鮮な野菜がとても美味しかったです!
体験を終えて
それぞれの自治センター見学を終えた生徒に感想を聞くと、
「時間ができた時に、また自治センターに行きたいです!」
「本当は他の自治センターを第一候補にしていたけど、ここの自治センターに来てよかった」
「収穫した長いナスを使って、作ったことないけど汁物に挑戦してみようかな」
と、答えてくれました。
これまで自治センターがあることさえ知らなかった生徒ですが、この見学を通して、自治センターのことを知り、そこで働く人・地域の人と出会い、自分の価値観や世界観がほんの少しでも広がっていたら嬉しいです。
さいごに
今回の自治センター見学・訪問をきっかけにに、生徒たちが「地域で活動することって楽しい!」「次はこんなこともしてみたい!」と、地域での新たな発見ができたのではないかなと思います。
今回限りの繋がりではなく、生徒個人でも自治センターに通ったり、2年次の探究活動を自治センターに協力いただいたりと、継続的な連携を続けていきたいです。
ご協力いただいた自治センターの皆さん、地域の皆さん、ありがとうございました!