【高1地域創造探究】東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科の学生と一緒に振り返ろう!
高校1年生は、先日の「地域創造探究」の授業にて、地域住民が主体的に地域づくりを行っている自治センターへ見学へ行ってきました!
自治センター見学に行って終わり、ではなく、生徒たちが見学を通して「感じたこと・考えたこと・思ったこと」を言葉にするため、振り返りを実施しました。
今日はその振り返りの様子をご紹介します!
※ 自治センター見学の様子は、以下の記事をご覧ください!
ファシリテーターは東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科の大学生!
6つの自治センターへ訪問したグループに分かれ、振り返りを行います。
今回の授業では、各グループに東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科の大学生(以下、芸工大生)に1名ずつファシリテーターとして入ってもらい、生徒の振り返りを手伝っていただきました。
東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科は、暮らしで感じる社会課題に対して、行政や住民、企業と一緒に解決策となるモノ・コトをデザインするデザイナーを育成する学科です。学生の皆さんは、座学で専門知識を身につけるだけでなく、実際に地域や学校に入り活動もしているそうです。
そんな芸工大生のみなさんは、他者の意見や考えを引き出しまとめるファシリテートがとても上手で、さらに議論を図やイラストを使って記録するグラフィックレコーディングもできちゃいます!
こういった専門性のある芸工大生をファシリテーターとしてお呼びすることで、生徒たちの振り返りが充実してほしい、さらには生徒にとって少し年上の先輩と関わる機会から自分の可能性も広げてほしいという思いもあり、今回の授業を企画しました。
模造紙を囲んでの振り返りワークショップ
グループに分かれ、車座になってワークショップがスタートしました。
グループの真ん中には大きな模造紙が1枚あり、生徒たちの意見や考えは芸工大生がグラフィックレコーディングで記録をしていってくれます。
初めて会う芸工大生を前に生徒たちも緊張気味でしたが、
「生徒のみんなの名前を教えて!」
「制服、すっごく素敵だね!」
「自治センター見学は楽しかった?」
と芸工大生の気さくな問いかけに、生徒たちも徐々に緊張が解けていった様子でした。
振り返りワークショップでは、以下の7項目を言葉にしていきます。
① 自治センター概要(場所、職員の名前、どんな活動をしているか)
② 自治センター見学で体験したこと
③ その活動はどんな思いで始まったものだったか
④ 活動に参加して楽しかったことや「素敵!いいな!」と思ったこと
⑤ 活動に参加して「もっとこうしたらいいな」と思ったこと
⑥ これからどんな探究活動をしていきたいか
⑦ 足りない情報、疑問に感じた点
生徒たちは、自治センターでもらった資料やメモを見返したり、自分の記憶を辿りながらなんとか思い出し、自治センターの概要や体験活動を内容を芸工大生に伝えていました。ある生徒は、自分で撮影した写真を見せながら、「見てください!これを作ったんです!」と自分の活動について、紹介する場面も見られました。
自分たちの体験活動についてどんどん意見を出していた生徒ですが、「⑤ 活動に参加して「もっとこうしたらいいな」と思ったこと」の項目で、なかなか意見が出ないグループもありました。ファシリテーターである芸工大生が、「授業ではなく、個人的に行くとしたら、もう一回その自治センターへ行きたい?」と質問を変え生徒に問いかけると、「行きたいけど、車がないから難しいかも…」 → 公共交通機関の課題「自分の時間を削ってまでは行かないかな」 → 自治センターだからこその魅力が少ないという課題「若い人たちが集まってるなら行きたいな」 → 自治センターを利用する世代の偏りがあるという課題とたくさんの意見とそれに紐づく課題が出てきました。
芸工大生はいろんな場面で、生徒の意見や考えを引き出すために、問いかけ方を変えたり、生徒が答えやすいような雰囲気づくりをしていました。さすがです。
また、生徒たちが自分の意見を付せんに書き、似たような意見はグルーピングするグループもありました。
振り返りはどんどん進み、模造紙もみんなの意見でいっぱいになっていました。絵が得意な生徒は、グラフィックレコーディングのイラストを描いたり、芸工大生と生徒が一緒になって話し合い、記録を残していきました。
振り返りワークショップを終えて
振り返りは盛り上がっていたのですが、ついに終わりの時間が来てしまいました…。
最後の10分間は、芸工大生から生徒へ一言伝えていただきました。
その言葉を真剣に受け止める生徒の姿がとても印象的でした。
生徒たちはこれから、自治センター見学についてスライドにまとめ、発表する予定です。今回の振り返りワークショップで言葉にした自分たちの活動のことや自分が感じたこと、気づいたことをスライドに落とし込み、素敵な発表をしてくれることを期待しています!
授業終了のチャイムがなり、いつもならすぐに教室に戻る生徒ですが、今回は違いました!芸工大生を囲み、ギリギリまで話をしている様子がたくさん見られたのです。
ちょっと年上の先輩だからこそ、生徒たちも心を開いて話をすることができたのかもしれません。今回の授業では、ファシリテーターとして芸工大生をお呼びしましたが、振り返りが充実したことだけでなく、生徒の未来の選択肢が拡がるきっかけにもなっていたら嬉しいです。
来週からは発表に向けてのスライド作りがスタートします。
生徒のみんなさん、頑張っていきましょうー!