特別授業「民謡に親しもう」
9月11日(月)5,6時間目に、1学年50名を対象に「民謡に親しもう」と題して、石川町在住の民謡歌手・鈴木茂先生、同じく石川町在住の三味線奏者・鈴木シゲ子先生、須賀川市在住の尺八奏者・敷島雄山先生をゲストティーチャーとしてお招きし、特別授業を行いました。
民謡の歴史
民謡は仕事やお祝いなど、人々の生活と密着したなかで生まれた「唄」であることや、民謡には楽譜がなく、口承・伝承で歌い継がれてきたことなどを知ることができました。
授業の中では鈴木先生の謡による「五木の子守歌」や謡・三味線・尺八による「会津磐梯山」を聴かせていただき、スピーカーとは異なる「生の音」や「音楽の臨場感」を味わい、堪能することができました。
節のある歌いまわしや尺八の愁いを帯びた音色、三味線の鮮やかな音など、生徒の記憶に残る瞬間となりました。
尺八・三味線にトライ
授業の後半はお待ちかねの楽器体験。
尺八と三味線を体験させていただきました。
尺八は音を出すこと自体が難しい楽器。息を入れてもなかな音は出ず。。。生徒たちは一生懸命トライしていました。
三味線は楽器を恐る恐る構えるところからスタート。
構えが様になってきたら撥(ばち)を手に取り、弦を弾いてみました。
何とも言えない雅な音を奏でることができました。生徒たちは緊張しながらも楽しんでいる様子でした。
授業の最後には民謡の合いの手である手拍子を全員で体験し、民謡のノリを味わうことができました。民謡を体で感じる、楽しい時間になりました。
終わりに
様々なものが欧米化される世の中で、これまでの日本人が継承してきた伝統や文化があることを知り、実際に体験することができました。
教育界にもタブレット端末が導入され、IT機器が充実したことにより、あらゆる音楽をいつでもどこでも聴けるようになりました。
しかしながら、画面越しの音からは本当の意味での音楽の臨場感や演奏者の魂を感じることはできません。
目の前で紡ぎ出された唄や楽器の音色、そこから生み出される音楽から受けた感動を大切に、高校での学びの1ページに加えてほしいと思います。
今回の特別授業をきっかけに、日本の伝統や文化について興味を持ち、音楽を愛好する心情が育まれることを願います。
鈴木茂先生、鈴木シゲ子先生、敷島雄山先生、この度はありがとうございました。