2024年1月30日に、英語の授業時間を活用し、タイのブンワッタナー高校日本語学科の高校１年生と、本校２年生の生徒、総勢約90名でオンライン国際交流を行いました。

今回の国際交流は、JICA海外協力隊としてブンワッタナー高校で日本語教師をされている國井友里さんからコーディネーターへの提案がきっかけとなりました。先生方への提案し相談したところ、「是非、実現しましょう！」と、国際交流の企画が始動しました。

石川高校ではこれまでオンラインでの国際交流の機会がなく、生徒・先生方、そしてコーディネーターにとっても初めての試みでした。

今回の国際交流では日本語を中心に、お互いの国を理解するために情報交換を行いました。

タイの学生と緊張の初対面！

今回の交流では、事前にブンワッタナー高校と石川高校で発表内容を
・学校が位置する地域情報
・学校の制服
・学校行事
・高校生の間で流行っているもの
の４つに決め、それぞれパワーポイントで資料を作成しました。

とくに、準備に悩んだのは学校行事の説明のようでした。「分かりやすく学校行事を伝えるにはどうしたらいいんだろう？」と、不安な様子でした。

しかし、先生からの「球技大会は何のスポーツがある？どの学年が参加する？」との問いかけを得て、「私たちの球技大会では、全学年が参加して、学年を超えて競技をすることを伝えたい！」と、焦点が定まったイメージがつかめたようでした。

さっそく生徒たちは、パワーポイントを利用して、スライドにイラストや写真を挿入したり、周りの先生や友達に相談をして、発表の仕方を工夫したりして、タイの学生に内容が伝わるように準備を進めていました。

そして、オンライン国際交流の当日です。
生徒代表挨拶に選ばれた生徒は、タイの高校生と交流する直前まで、英語で書いた挨拶の原稿を何度も読み返し、練習をしていました。

タイとの学生とオンライン接続の準備が整い、いよいよタイの学生たちと画面越しに初対面です！

最初は生徒代表の挨拶からです。代表生徒は先ほどまでの自信のない様子とは打って変わり、はっきりとした声で、さらに聞き取りやすい英語でタイの学生に向けて挨拶をしました！

しかし、緊張をしていたのは代表挨拶の生徒だけではありません！
他の生徒たちも、表情が固くとても緊張している様子です…。そのような中、石川高校の生徒たちの発表が始まりました。

タイと日本の共通点を発見！

発表は、石川高校、ブンワッタナー高校という順番で行われました。

最初は、石川高校の発表です。生徒たちは準備したパワーポイントを使いながら、発表を行いました。日本のアーティストや、流行っているゲームについて紹介をした時、タイの学生が画面越しにとても盛り上がっている様子が見受けられました。

生徒たちは「え…？タイのみんなが、すごい盛り上がってる…？けど、どうして…？」と、予想外の反応に驚いていました。
國井さんに話を聞いてみると、生徒が紹介したアーティストがタイでも人気であることが判明しました！

さらに、タイの学生からの発表で、日本と同じゲームが流行っていると紹介された時には、「これがタイでも流行っているの！？」と、今度は石川高校の生徒たちが驚いていました。

タイと日本との共通点を見つけた生徒たちは、緊張が解けたのか、質疑応答の時間になると積極的に質問に答えたり、質問をしたりと、交流を楽しんでいるようでした。

初めてのオンライン国際交流を終えて

交流を終えた後、先生から

「タイの学生が一生懸命日本語で話しているのを見て、「下手だな」とか思わなかったでしょ？自分たちが頑張って英語で伝えようとしている時も、誰も「下手だな」とは思わない。英語を話すことを恐れないことが大切だね」

と、お話がありました。
英語の授業の時など他の言語で話そうとする時、「合っているかな？通じるかな？」と緊張してしまうと思います。しかし、国際交流の場では”言語がどれだけ話せるか”ではなく、”相手に伝えたい！という気持ち”と、”相手を知りたい！という姿勢”が大切だと感じました。

今回の国際交流では、日本語で伝えようとするタイの学生からその姿勢を学べたのではないでしょうか。

今後も、国際交流の場でもそうでない場でも、「相手にリスペクトを伝えること」を大切にしていってほしいと思いました。

ブンワッタナー高校のみなさん、ありがとうございました！