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鉱物&歴史研修@石川町立歴史民俗資料館

 5月31日~6月1日にかけて、石川町立歴史民俗資料館にて、石川地方の鉱物や近代の歴史について学ぶ研修会を行いました。受講者は2年生(31日)、3年生(1日)の発展学習グループの生徒たちです。

石川地方の鉱物について

まずは石川地方の鉱物についての講義です。

石川地方で産出する鉱物について講義(資料館1F 5/31)
石川地方で産出する鉱物について講義(資料館1F 6/1)

 1Fには、主に石川地方で産出する鉱物が展示されています。石川地方はペグマタイト帯が広がっており、産出する鉱物は、結晶が大きく種類も豊富で、「日本三大ペグマタイト鉱物産地」の一つになっているそうです。

写真は現在の県立石川高校が立つ場所です
太平洋戦争末期に建造されたジルコンの選別工場があったそうです
今でも工場の遺構が本校に残されています

 福島県の天然記念物にも指定されている貴重な鉱物が豊富に展示されており、石川地方の魅力ある資源であることがあらためて分かります。

石川地方の歴史 河野広中と自由民権運動

 研修の後半は、石川町の歴史です。先日まで企画展「石川地方の人々と河野広中」が開催されていたこともあり、河野広中と自由民権運動にクローズアップした講義を受けました。河野広中は現在の三春町出身の郷士。自由民権運動に参加し、明治8年に、石川町で東日本初の民権結社「石陽社」を創立。衆議院議長を務めるなど、福島県の偉人です。普通選挙の実現のために奔走したことでも有名です。石川町への所縁が深く、石川町内には歴史的な資料が残されています。会場にはその資料が数多く展示されていました。

河野広中の生涯を通して、自由民権運動、近代史を学びます(資料館2F 5/31)
当時の選挙の実情について講義(資料館3F 6/1)

 研修を通して、河野広中と石川の人々との温かい関わり、そして河野広中が自由民権運動や普通選挙制の実現を切に求め、現代日本の基礎作りに尽力したことを理解することができました。生徒たちの心にも強く響くものがあったのではないかと感じます。
 本校のほんの近くにありながらも、これまで来訪する機会があまりなかったことが悔やまれます。資料館は6月12日をもっていったん閉館し、来春、別な場所に新たにパワーアップして開館するそうです。今回は、閉館前の慌ただしい中、貴重な研修の機会ををいただきまして、ありがとうございました。

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