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【高1地域創造探究】自治センターから学ぼう! 〜自治センター見学事前準備編!〜

皆さんは、石川町にある「自治センター」という施設をご存知でしょうか?

私は、石川町で活動するまでは聞いたことがありませんでした。
私と同様に、これを読んでくださっているみなさんの中にも「初めて聞きました」という方がいらっしゃるかもしれません。

実は、石川町には6つの自治センターがあります!
そして各自治センターは、地域住民とともに町づくりを推進している施設だそうです。

高校1年生の授業で、9月15日にこの6つの自治センターを見学し、実際の地域活動に参加する予定です。
その事前準備として、9月4日の授業では、自治センターを担当する役場職員の方にお越しいただき、自治センターについての講話をしてもらいました。今回はその様子を、ご紹介します!


石川町の自治センターってどんなところ?

石川町の自治センターは、もともとは地区公民館でした。
公民館の主な活動は生涯学習に限られており、地域の人で集まり企画・活動するという「まちづくり」の活動は、法律上できない状態でした。

そのような中で、石川町でも深刻になっている人口減少や少子高齢化の地域課題に対して、住民たちも取り組めるよう、公民館を「自治センター」に移行しました。
移行後は、今まで制限のあった「まちづくり」の活動も、自治センターで積極的に実施できるようになりました。

石川町役場の緑川さんが、生徒たちに自治センターについて講話する様子

自治センターの職員は、地域の方が応募してなることが多いそうです。
地域をよく知っている人が職員になることで、地域住民の声を反映した活動を行うことができます。

例えば、
「体を悪くしてから、自分の畑が耕作放棄地になってしまっている…」
「子育てサークルのメンバーと一緒にカフェをやってみたいけど無理だよね…」
「高齢化で祭りができない、盆踊りの文化は残したいけど、どうすれば…」

という、地域住民の「困った」の会話を仲間内だけでなく、
自治センターに集まり、みんなで話し合うことで

「農作放棄地を自治センターで借りて、みんな野菜を育てよう!」
「駅前の空き家を利用して、カフェをつくってみよう!」
「祭りはできなくとも、みんなが集まれる”盆踊りおさらい会”を実施しよう!」

と、地域住民の声からその自治センターの活動が生まれ、それが地域を創っていくことになるのです。

自治センターのことをよく知らないと言っていた生徒たちも、緑川さんからの説明を聞きながら、熱心にメモを取りながら聞いていました。

メモ欄いっぱいにメモを書いている生徒

各自治センター見学で体験できること

生徒たちは、緑川さんの講話を聞くことで、自治センターのイメージを掴めた様子でした。実際に自治センターを訪問して、より具体的に活動を理解していくために、次に訪問する自治センターを自分で選びます。

9月15日の自治センター見学で、体験する活動は以下の通りです!

<石川自治センター>
毎週金曜日に開かれている粘土細工教室の先生と生徒さんと、一緒に干支のうさぎ作りを体験します。

<沢田自治センター>
単身の高齢者宅へ傾聴訪問を行なっていたボランティアの方々から「自分たちも健康でいたい」と始まった、ピンポン体操に参加します。

<野木沢自治センター>
地域住民の「やりたい」から始まったカフェcomodoへ訪問し、センター職員と一緒に「やりたいことワークショップ」を実施します。

<山橋自治センター>
山橋地区は石が多くあることで有名です。毎年地域の子どもたちに向けて行われる「石ころアート」を体験し、石の形状に合わせて絵を描くことにチャレンジします。

<母畑自治センター>
参加者の高齢化により祭りが実施できなくなった母畑地区で、「伝統の盆踊りを守りたい」という思いで始まったおさらい会に参加し、踊りや太鼓・笛の演奏を体験をします。

<中谷自治センター>
農作放棄地を利用したコミュニティ菜園・中谷農園で野菜などの収穫を体験します。

各自治センターと調整・打ち合わせを重ね、6つの見学プログラムを作ることができました!各自治センターのみなさま、本当にありがとうございます!

見学先の一覧を見ながら、生徒たちは
「ここの自治センター興味あるかも!」
「カフェに行ってみたいから、野木沢かな?」
と、わくわくしながら、見学先を選んでいました。

全ての自治センターの見学に行ってみたいですが、授業時間の関係で生徒たちが見学に行けるのは1箇所だけです…!
見学後に、各グループで訪問先の自治センターについてまとめ、学年発表を行うことで、6つの自治センターの活動について共有する予定です。

自治センター見学への期待

いよいよ、金曜日に自治センター見学へ出発です!

生徒たちには、地域の方々と一緒に活動することを、思いっきり楽しんでもらいたいと思っています。さらに、自治センターの活動に対して「もっとこうしたら、おもしろいんじゃない?」「こういう活動もできそう!」という考えや思いにも気づいて欲しいと思います。

自治センターの活動が始まったときのように、活動の始まりはいつも「参加者の声」です。
この自治センター見学をきっかけとして、高校生も含めた地域交流・まちづくりが盛んになっていってほしいですね。

次回のno+eでは、自治センター見学当日の様子をお届けしますので、お楽しみに!


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